2014/12/30

黒板と先生.jpg

●概論 スケジュール管理


まずはこれを直そう【概論】からの続きです

誤解があるといけないので、【概論】に書いたことをもう一度述べます。
【概論】ではスケジュール管理を例に挙げました。

「日々の生活における、自分に関わる予定の把握・管理」が出来なければ、「学習計画を立てて、その通りに動いたり適宜計画を修正したりする」ことも出来ないだろう、だから、後者を求めるならまず前者を出来るようにしよう、というのが本論の主旨です。

もっとも、スケジュール管理が出来るからと言って、すぐに学習が捗る訳ではありません。この点は注意してください。

「算数が出来る子は100%計算が出来るけれど、計算だけ出来ても算数が出来るとは言わない」のと同じです。(この場合は、算数を出来るようにしたいならまず計算でしょ、という話です。)

●個別論


さて個別論に入ります。“モノ”関係から参りましょう。
物の扱いを見るだけで、その子の意識が分かります。

●教科書 折り目



具体例① 教科書やテキストの折り目がしっかりしていない



最初の表紙の折りが甘く、ページが進むにつれて見開きの中央部が見にくくなっていくという、アレです。
そういう本を見るだけで私はイライラします。
「その本をずっと丁寧に使う」、「読む時に自分が困らないようにする」という意識が欠けているので、こういうことが起こる訳です。

テキストに幾ら立派な事が書いてあっても、その内容を自分のものにするんだという気持ちがなければ、正に宝の持ち腐れです。

新品の教科書・テキストを貰ったら、記名の次の行動は「丁寧に表紙を折って開く」。これしかありません。
色ペン マーカー

具体例② 筆箱の中身が色ペン・マーカーだらけ



ノートを取る時に、多少の色使いがあった方が見易いことは確かです。しかし、それぞれの色の意味がしっかり決まっていなかったら、自分でノートを見返した際に、何がポイントなのか良く分からなくなるでしょう。

十何本も色ペンやマーカーを持っていて、その全ての色に意味を持たせながら使い分けることなど出来ないはずです(それが出来る位に器用な頭をしているなら、そんなに色を使わなくても良い訳ですから)。

「何となくキレイだから」というアホな理由で、ペンや色を取り替えるのは時間が勿体無さ過ぎます。例えば、見出しやキーワードは赤、重要解説は青、授業を受けながら出た疑問やコメントには緑で枠囲み。これくらいで充分です。筆箱を「文房具屋さん」にしないように。

ちなみに私の場合は、字を書く時は黒のみ、丸付けだけ赤。大切な部分は字を大きくするという方法を取っていました。これは今も変わりません。何故なら、色は入試で使えないからです。

以前、国語の読解の際に3色ボールペンで線を引く、というのが流行りましたが、入試の現場で筆記具は鉛筆またはシャーペンしか認めない、という場合はどうするのでしょう。困っちゃいますね。だから私は基本、ノートも板書も黒一色。理想は、「黒一色でも見易くする」ことです。流石に数学の図形問題の解説では色を使いますが。

●演習問題 テスト



演習問題やテストでは、時たま見慣れない問題が出てきます。入試だったら半分以上が初見の問題だということもザラです。そんな時に、「これは習っていないから出来ない」と発言する(発言はせずともそう思っている)人は、なかなか伸びません。

意識 受身


もっと言えば、この受身の意識こそがその人の伸びを妨げているとまで私は感じています。
不都合が起こった時に、「自分の所為じゃない、仕方が無い」と思っているのがこの発言の真意だからです。

これでは、新しいことを習っても効果は半減です。
挙句、「自分が分からないのは先生や解説や教材や…が悪いからだ」等と言い出し、どんどんエスカレートします。

練習 反復


しかしそもそも、最初は出来ないのが当たり前で、誰もが出来ないから学ぶのです。

新しい問題、解けない問題に出会った時に、「それでも何とかしよう」「もっと力を付けよう」と思うかどうか。
伸びていく人は、この意識が行動となって自然と表に出ます。

また、教える側からすれば、「じゃあ習ったのなら全部出来るんかいな?」という厭味も言いたくなります。そんな生徒は滅多にいません。だから、出来るようになるまで練習するんです。何度も反復するんです。

「習っていないから『出来るようにしたい』」。
これでいきましょう。
こう唱えましょう。

●演習問題 テスト



今回挙げるのは、「指摘するのは簡単だが直すのは大変」そうな事柄です。 しかし、出来ている子とそうでない子に分けられることは事実で、正確なデータはありませんが、それらと学習能力や成績にある程度の相関がありそうだ、となれば、直した方が良いでしょう。

共通するのは、「直そうと思ったら本人以外(大人側)が根気強く注意するしかない」という部分です。これは「モノの扱い」と違って、変化が目に見えにくいので、本人も周囲も同じ方向性に向かって、価値観を揃えるようにしていく必要があります。
では参りましょう。

(1)自分の書いた字が自分で読めない


字は綺麗に書くに越したことはありません。
ただ、私や私の周囲を含め、「字の綺麗さ・汚さ」と「勉強の出来・不出来」という事柄の間に相関はなさそうです。頭がいい人の中にも乱筆は結構います。
ポイントは、自分で書いた字が自分で読めるかどうかです。こういう状況であれば即刻注意し、全て書き直しさせてください。

(2)「なくなってしまった」発言


「あの~、先生~、この前もらった紙がなくなってしまったんですけど~」…冗談めかしてではなく、無意識でこういう発言をしてしまう生徒はほぼ間違いなく出来ません。プリントが勝手になくなる訳ないでしょ。
「紙をなくしてしまった」んですよね。
これは、当事者意識、責任感の欠如から来る発言だと私は見ています。勉強するのは自分なんだ、自分でやらねばならないんだ、という自覚の有無がこういう所に表れていそうです。

(3)書ける漢字もひらがなで書いてしまう(漢字を使おうとしない)


学校では「習っていない漢字は書くな!」というアホな指導をする教員もいるようですが…出来る子は皆、「習っていない漢字も書こうとする」傾向があるようです。

確かに、熟語が漢字かな交じりの表記(「学しゅう」とか)だと大人は気持ち悪さを覚えますね。低学年のうちに、これと同じ感覚になった子は伸びやすいのではないでしょうか。

text:山近晃広


飯田橋にある学習塾『誠塾(まことじゅく)』代表。
10年以上の講師経験を元に、教育や学習に関する話をして参ります。
勉強のコツから業界の裏話まで!? 話題は硬軟織り交ぜて。
JAPAN MENSA会員。
●誠塾 http://www.ab.auone-net.jp/~makoto-j/



 

2014/11/05

粘土先生とノート.jpg

●生活習慣


自分の塾を開く少し前から今でも、ずっと考えていることがあります。

「学習内容“以外”の事柄と、成績との因果関係」です。
「漢字が書けない」「鶴亀算が出来ない」からテストの点数が伸びない…という直接的なことではありません。
生活習慣や癖、言葉遣いや発言の内容、姿勢や態度といった、「本人の考え方や意識が表に出る」部分において、「出来る子・伸びる子は共通して(ほぼ例外なく)“それ”がきちんとしている」事柄がありそうだ、と。

●スケジュール管理



例えばスケジュール管理です。

今まで見て来た成績上位生は、自分の予定をきちんと自分で把握しています。
従って、「今週の土日は出掛けるので、宿題を少し減らしてください」等と頼んできます。

出来ない子は、「先週の土日は出掛けていたので、宿題が出来ませんでした」等と寝惚けたことを言ってきます。
この差は大き過ぎて、授業では埋められません。

そしてここが重要なのですが、“それ”を直していけば、勉強・学習面での向上も見られるのではないか、と私は推測しています。

●躾


スケジュール管理の例で言えば、本人にスケジュール管理をさせることによって、学習能力も高まっていくであろう、という具合です。
勉強の中身を教えるのと並行して、場合によってはそれよりも先に。躾に近いような意味も含まれています。

“それ”の中身は、私がこれまで1000人以上のお子さんを見てきて感じている様々なことです。結論が出た訳ではなく、あくまで仮説の段階なのですが、これを読んでいらっしゃる皆様の感想や反論を待ちたいと思います。

まずはこれを直そう【個別論1】に続く

text:山近晃広


飯田橋にある学習塾『誠塾(まことじゅく)』代表。
10年以上の講師経験を元に、教育や学習に関する話をして参ります。
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2014/09/30

スイッチ-300x212.jpg

●やる気スイッチ CM


某塾の、「やる気スイッチ」のCMをご覧になったことがある方も多いでしょう。

「♪見つけてあげるよ~ 君だけのやる気スイッチ~」っていう、アレです。

歌詞は素敵ですね。しかし一緒に流れる映像は非常に良くありません。(もしご存じない方はyoutube等で一度見てください)
何がかというと、塾の先生が、生徒の背中にやる気スイッチを「見つけてあげる」まではとても熱意が感じられて良いのですが、何とその直後に、先生がそれを押してしまうのです。

いやいや、押したらアカンでしょ。(挙句の果てに押されたその子は塾から走り出して行ってしまうという…何のスイッチを押したんだ?)
スイッチを発見したならその次にすべきなのは、「『そのスイッチを自分で押す為にはどうすれば良いのか』を考える」ことです。

●やる気 自己制御


一度押したらそのまんま、なんていうやる気スイッチは滅多にありません。
この辺りの話はまた稿を改めますが、余程ストイックな性格でない限り、やる気は出たり出なかったり、かなりムラがあるでしょう。
これを上手に自己制御することが、継続に繋がり、成果に繋がる訳です。

●努力 徒労


繰り返しになりますが、大切なのは、まず自分のやる気が出る事柄が何かを掴むこと、次にそれを自分で切り換え・調整が出来るようになることです。

具体的な方策(例えば英語の学習であれば、単語を覚えるとか長文を読むとかリスニングを聴くとか)はあくまで手段であって、目的ではありません。

親も指導者も、是非このことを理解して頂きたいと思います。

努力は人を裏切らないなんていう言葉もありますが、このことを踏まえていない努力は無駄になることも多くあります。この場合は、努力ではなく徒労と言った方が正しいかもしれません。

そもそもやる気スイッチは「内部」にあるので、他人が押すことは出来ないんですけどね。

text:山近晃広


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2014/09/03

テスト答案-300x225.jpg

●漢字テスト 例文


前編から引き続きますが、こちらはどちらかというと意識面の話です。

英単語テストの目的は「語彙の獲得量のチェック」ですね。そして、これは漢字テストでも同じです。勿論、字形や「とめ・はね・はらい」、書き順等に気を付けながら、漢字そのものを書けるようにするということもありますが、これは第一段階。そこで終わっては読解力には繋がりません。

漢字の意味を把握し、その漢字の訓読み(和語)や熟語を覚えていくことで、語彙を増やしていくのが正しい学習です。

この観点で言うと、「例文ごと書いて覚える」ことが効果的な練習法です。
例えば「レンメンと続く営み」という問題があったら、「連綿、連綿、連綿……」と書くのではなく、多少面倒でも「連綿と続く営み」と書いていく方が良い、ということです。

特に「ウチの子は言葉数が少なくて…」という事であれば是非こうしてください。練習の前に、辞書で意味を調べるのも大切ですけれど。

●語彙 読書量



話は逸れますが、子供の語彙は「親の語彙」と「読書量」にほぼ比例すると私は考えています。子供の日常生活で、「新しい言葉に触れる」2大機会がこれらだからです。この話はまた改めて。

それで、ここからが笑える話なのですが、漢字テストや単語テストで間違える問題は、「本人の意識の外にある言葉」であることが多いのです。

例えば「親コウコウ」が書けない子。あっ、確かに孝行息子・娘じゃなさそうだなぁ……という事がホントに多いんです。「リチギ」が書けない子は挨拶や物の扱いがいい加減だったり、「ケンキョ」が書けない子はワガママだったり……。

あと、私の塾では「勉強」と「学習」の違いについてかなりこだわっているのですが、何度注意しても、英単語テストの「学ぶ」を"learn"ではなく"study"と書いてしまう子も少なくありません。それ、学んでないやんけ。ということで、そういう子には間違える度に、「勉強ではなく学習せぇ」というお説教です。

一度で分からなければ二度、二度で分からなければ三度……何億回でも言い続けますよ、私は。

text:山近晃広


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2014/08/30

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text:みさきのゑ

アンチ占い師


ハッピーコーディネーターみさきのゑです。

なぜハッピーコーディネーターと名乗っているのかというと、
私は『占い』を仕事にしていますが、
占い師と名乗るのが嫌いなのです(笑)

この仕事を出会うまでには天職を探し続けて30職種以上を経験。

2003年に人材育成業に従事しているとき、
保険会社の社長をしていた女友達に誘われ、
予期せぬきっかけで『占い学校』に通うことになりました。

実は「アンチ占い」だった私。

よくよく考えてみたら、アンチなのは占いじゃなくて
占い師だったことに気付いたんです。



占い 人生哲学


占いを勉強し、
占いは人生哲学だと知りました。

生まれながらの自分の宿命を知るということは、
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世の中に広めるために活動中。

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【ハッピーコーディネートとは】
人生を幸せに指南するコンサルタント。
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text:みさきのゑ


一般社団法人タロットリーダー協会代表理事
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2014/08/28

小テスト-300x200.jpg

●小テスト 英単語 漢字


殆どの塾では、授業で漢字や英単語の小テストを行っていると思いますが、私はその小テストにひと手間掛けています。

まず、自己採点や交換採点等として生徒に採点を任せることはせず、私が入試基準で採点をします。次に、その正誤を一問毎にファイルに入力します。すると、それまでの履歴が全て残っていきます。そして、「その生徒の出来なかった問題を何度でも出す」というやり方を取っています。

生徒にとっては、次回は自分が間違えた問題or新しい問題しか出されないので、復習をサボるとすぐにバレてしまいます。また、一度正解した問題も、その時正解出来たのは短期記憶やラッキーパンチかもしれないので、適当に期間を空けて、纏めて抜き打ちで出します。これを私は「again」と呼んでいて、「again」で正解出来ればほぼしっかり覚えていると言って良いでしょう。

●点数 管理



この少し面倒なやり方を始めたキッカケは、自分が大手塾で教えていた時に、「小テストの点数だけを管理しても、生徒の理解度や定着度、伸び具合は判断が出来ない」と気付いたからです(それすら管理しない講師もいるけれど)。

一人ひとりの間違えた所が違うのだから、一人ひとりに合わせて反復の指示や復習チェックをしてあげなければならない。当たり前なのですが、実際に何人もの生徒を細かく管理するというのは難しく、力量が問われます。
しかし、これこそが塾講師の使命です。
私はその大手塾時代からこのやり方を取り入れていましたが、今は個人塾なので、それこそ綿密に行っています。生徒が何度も同じ間違いをすると、その間違いを私が覚えてしまう位、です。

●暗記 復習 反復


定着(暗記)には復習あるのみです。
本来、「自分が覚えたかどうかを自分で判断できる事」が大切なのですが、小学生や中学生ではそれが難しいという子もいます。

そういう子には目安として、復習の回数を示しています。
それが何回なのかというと、前述したagain(抜き打ち復習テスト)の「正解率を逆数にした数値」です。

againが100問として、そこで50問正解の子なら100÷50=2、つまり「平均2回」の復習が必要、ということです。33問なら3回、25問なら4回、……です。逆に、大体70問以上取れる子はもう自分で復習管理が出来ると見做してOK。今まで多くの子にコレを伝授してきましたが、ほぼ合っています。

復習して覚えるまでの反復回数が人によって違うのは当たり前、同じ人でも教科や事柄によって回数が違うのは当たり前です。「幾らやっても覚えられない」…と愚痴をこぼす前に、その「幾ら」が前述した必要反復回数に達しているかを見てみては如何でしょうか。

text:山近晃広


飯田橋にある学習塾『誠塾(まことじゅく)』代表。
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